前回に引き続き、鍼灸師の給料の話です。
生きていくのに給料はある程度ないと困りますからね。
ニュージーランドはACC(保険)も使えて鍼灸師にとってとてもやりやすい国です。
しかし、どれくらいの給料をもらえているのか?
というのはいまだに不明瞭で情報も少ないですよね?
なので現在の実際の給料公開しちゃいます。
いろいろと情報がはっきりしていた方がニュージーランドに働きに来やすいですよね。
ちなみに技術移民永住権申請で必要な年収は時給換算して$24,29です。

この永住権に必要な給料はニュージーランドでは高い給料の部類に入って来ると思います。
聞いた話ではマネージャークラスの人がもらう給料だとか。
実際最低時給の$16,5と比較するとだいぶ高い給料だということがわかるかと思います。
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鍼灸師の平均年収
ニュージーランドでの鍼灸師の平均年収は$42,602と言われてます。
日本円で換算すると323万円です。
ここから税金が2割ほど取られるので手取りは$34,081.6、259万円程度になってしまいます。
鍼灸師はANZCOで1番レベルの高いLEVEL1なのですが、平均年収は案外低くなっています。
なぜこのように平均年収が低いかというと、ニュージーランドの鍼灸師はパートタイムで働いている人が多いからだそうです。
統計によるとニュージーランドの鍼灸師の最低年収は$34,000.1
最高年収は$139,313.0という情報もあります。
最低年収の鍼灸師はおそらくパートタイムで働いている人でしょう。
逆に最高年収の鍼灸師は自分の鍼灸院を開いている鍼灸師です。
ACCがあるので、自分で鍼灸院を開業すれば年収1千万円は難しくない数字と言えます。
ちなみにオークランドでの給料は他の地域と比べると5%低いようですが、オークランドには鍼灸院が多くあるので仕事は探しやすいのは確かです。
勤務形態
ニュージーランドでは歩合か固定給で働くことになると思います。
ちなみに鍼灸師の平均時給は$20,45で、ニュージーランドの最低時給は$16.50です。
海外ではやはり技術職は給料が高い傾向にありますが、これはパートタイムで働いている人の時給なので、本来の時給は歩合で働くのであればもっと高いです。
3年間のワークビザを申請するのに$20,65必要なので、交渉次第で時給をあげてもらうことは簡単でしょう。
一方、歩合で働くとなるとCommissionとして40%もらえるのが一般かと思われます。
現在働いているクリニックの同僚も40%の歩合で働いています。
僕の契約内容
3ヶ月のTrial期間の契約内容
時給$24.29、週最低40時間勤務
ニュージーランドでは3ヶ月のTrial期間があり、雇用者の働きが悪ければすぐに契約を切られてしまうこともあります。
クリニックでの契約は本来、40%の歩合のみだったのですが、永住権をすぐに申請したかったので時給にしてもらいました。
ちなみにニュージーランドに来るまで時給$20.65が永住権に必要な時給だと勘違いしていて、ボスにもその時給以上をお願いしていました。
しかし、永住権に必要な時給が$24,29だとわかり、ニュージーランドについてから交渉して$24,29に時給をあげてもらいました。
VISA関係の情報はすぐに変わるのでしっかりと調べるか、移民アドバイザーに連絡をとってください。
3ヶ月のTrial終了後の契約内容
時給$24.29+40%の歩合、週最低40時間勤務
40%の歩合分が支払われるのは、歩合での給料が時給の給料を上回った時のみ差額分支払われます。
週40時間の月給が$3000で歩合での月の給料が$3400だった場合、歩合での給料の$3400がもらえます。
最近追加された契約内容には一定の売上をあげたら、45%, 50%の歩合になるようになっています。
実際の手取り
まず、ニュージーランドでは給料から20%ほど税金が取られます。
なので思っていたより手取りは少ないです。
3ヶ月のTrial期間の給料
現在の契約内容では最低保証されている給料は
$24,29×40時間=$971,6から約20%税金を引いた$777,28/週です。
うちのクリニックでは給料は2週間ごとの支払いなので2週間に約$1,500.
月給は$3,000ほどでした。
なかなか給料が少なくてびっくりしたのを覚えています。
最初の3ヶ月のTrial期間は$3,000という給料でしたが、現在は患者さんも増えて歩合の割合も増えてきています。
3ヶ月のTrial終了後の給料
歩合の給料が基本給の$3,000を超えたら、超えた分を歩合の給料としてもらえます。
ACC1時間の治療では国から$66,7クリニックに支払われ、クリニックではACC患者に対して$10~30chargeをしています。
このchargeはクリニックによってしていないところもあります。
歩合で考えると大体$66,7+$10~$30から約20%の税金を引いて、それの40%が給料です。
$10~$30の間の$20を毎回chargeしたとして、
1時間あたり$86,7×0.8×0.4の$27.744が1時間1人の患者さんの歩合の給料です。
時給約$28が歩合でのACC治療1時間当たりの時給です。
1週間にACCの患者さんを1日8人5日、週40時間働いた場合
$27,744×40の$1109.79が1週間の給料になります。
毎週40人ACCの治療をしたとすると、$4439が税金を引いた手取りの月給になります。
そこに実費治療の患者さんも入るので若干給料は変わってきますが、大体$4,000~$5,000が僕の現在の手取りの月給です。
最近では週に50人以上治療するようになってきているので給料は上がってきています。
まとめ
永住権やEssential work visaを申請する予定なら時給で給料をもらった方がいいです。
交渉次第で給料は上げてもらうことは可能ですが、Trial期間に自分の価値がどれだけあるのか?
これをわかってもらえるだけで給料の交渉は簡単になります。
むしろ、働く前に自分を雇うことが雇用主にどれだけメリットがあるか説明しましょう。
その方が後々の交渉時に楽でしょう。
ニュージーランドではACCを使うことができるので開業している鍼灸師の収入は高いですが、雇われ鍼灸師は豪華客船の鍼灸師と比べてしまうと給料は少なく感じてしまいます。

クリニックによっては歩合ではなく月給でやっているところもあるので、自分の頑張り次第でできるだけ多く給料がもらいたい人は歩合にした方がいいかもしれませんね。
次回は日本、豪華客船、ニュージーランドの給料比較をまとめようと思っています。